エミレーツ航空A380 ファーストクラス EK384 BKK-HKG

以下の情報は2019年現在のものです。新型コロナウイルスの影響で状況が大きく変わっているのでお気をつけください。

1.概要

3年前になりますが、エミレーツ航空(EK)A380のFクラスを格安に体験した搭乗記です。

値段が安くなる傾向が高い以遠権フライトの区間で、バンコク-香港(BKK-HKG)間を往復8万円程度で発券しました。現在では、当該路線のFの設定は無くなってますが、シドニー-クライストチャーチ(SYD-CHC)間など同程度の値段でA380のFに乗れる路線はまだあります。

余談ですが、BKK-HKG間はFSCに限定しても、香港側のキャセイパシフィック航空(CX)、香港航空(HX)とバンコク側のタイ国際航空(TG)、バンコクエアウェイズ(PG)以外に、エミレーツ航空(EK)、エチオピア航空(ET)、エジプト航空(MS)、ロイヤルヨルダン航空(RJ)と4社もの以遠権フライトがあり、それらによって値段が吊り下げられたかわかりませんが、この路線はどのキャリアに乗ってもエコノミーは2万円台、ビジネスは5万円台、ファーストは8万円台で往復できる場合が多いようです。

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2.スワンナプーム国際空港エミレーツ航空ラウンジ

  EKのバンコク(BKK)発では、ドバイ(DXB)の他に、香港(HKG)、シドニー(SYD)線が存在していたため、BKKに自社ラウンジがあります。ビジネスクラスとファーストクラスが共用する。

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中身はかなり広い
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食事はホットミールとデザートが充実している。オーダーメニューはないようだが、ビュッフェの方にステーキがあるなど、かなりレベルが高い。
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シャンパンはいわゆるモエシャンビジネスクラスの機内でも提供される。
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3.シートプロダクト

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メインカラーは金色で、とにかく豪華さが目立ちます。前後の広さは窓3つ分。
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クロゼットはそこその容量がある。
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ミニバー、エティハド航空(EY)みたいに冷えてないのが気になるところだが、長距離線で夜中起きた時にはかなり重宝するであろう。
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タブレットは10言語以上対応しているのはさすがEKとしか言いようがない。UAEのキャリアというより、グローバルエアラインのイメージが強い。
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コントローラ、この機材は2014年以降に納入されたので、PSPのような形をしている。iceはinformation communication entertainment の略で、skytrax公認世界1位のEK機内プログラムのブランド名
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ファーストクラスのシャンパンはドンペリ(2009)、路線によってはロゼも提供されるようだが、短距離の以遠権フライトではブリュットのみ。
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中東キャリア恒例のアラビックコーヒーとデーツのセット
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ドア閉めるとかなり個室感が高い。
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室内のすべての機能をパネルで調節可能
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4.機内食

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短距離向けのメニューではあるけど、錚々たるラインナップ
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片道2時間半のフライトでは食事はワンプレートで提供される。ちなみにシンガポール航空のHKG-SIN間のスイートクラスはコース料理が順番に出されていた。
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5.機内シャワー

EKのA380といえば機内シャワー、Fクラス専用で、2階前部に2箇所設置される。1名につき5分間利用できる。空港ラウンジでもシャワーがあるため、あまり意味ないように思われるが、夜便の場合、空港ラウンジではシャワーはかなり並ぶし、シャワー浴びた後にゲートまで歩いている間に汗かく可能性もあって、機内で寝る直前に浴びれるのは結構大きい。
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バスルーム自体も非常に広い。広さと機能はおそらく世界1位と思われる。
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6.アメニティ
短距離線のため、ブルガリのアメニティポーチの提供はないが、室内に置いてあった記念品はもらえる。
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7.総括

この空間をわずか8万円で体験できるのは非常にお得。一席の空間にたくさんの機能が詰まって、非常に面白かったプロダクトだと感じます。2019年現在のファーストクラスでは、EYのA380のファーストアパートメントやSQのA380の新型スイートクラスのように、ベットとソファーがそれぞれ独立しているものや、EKの77Wの新型ファーストクラスのように天井まで壁で仕切られる完全個室のようなものも登場している今でも、2008年の登場からおよそ10年間SQのスイートとともにFクラスの二代巨頭を成し、航空ファンの憧れであり続けたEKのA380のFクラスは、現代ファーストクラスの元となっているプロダクトだと思われます。ファーストクラスを乗り比べるならば、一番最初に乗るべきかもしれません。
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EK384 BKK- HKG A380-800 ファーストクラス